生まれてくる赤ちゃんのことを考えて
調べ物をしていたら出てきたキーワードが”シュタイナー”でした。そして音楽好きな僕は、シュタイナーの教育でライアーという楽器が使われていることを知りました。そして、タイミングよく、宮崎県の上鹿川で2泊3日のライアー制作教室が開かれるという情報が入り、妻と共に山の奥へ車を走らせました。
そして木工作家 鬼塚聖貴氏のもと、個性豊かな響きを持つライアーが次々と生まれました。
僕がその時に作ったのが「月と猫」という、7弦の変わった形のライアーでした。
演奏のしやすさとその響きの心地良さに
どんどんとライアーの魅力に引き込まれました。そして翌年、鬼塚聖貴氏の教室で26弦ライアーの制作をしました。
完成した26弦ライアーの深い響きは、ライアーがもともと”音楽療法”のために作られたことを教えてくれました。
ライアーを手に、
目を閉じて、
ゆっくりと息を吐き、
弦を弾く。
そんな時間が生活の一部になったことに感謝します。
澁谷史朗 -CocageWorks